概 要
地中連続壁とは、安定液を用いて掘削した掘削溝に鉄筋籠を挿入し、コンクリートを打設して地中に連続した鉄筋コンクリート壁を構築する工法です。RC連壁とも呼ばれています。
用 途
① 土留め壁としての用途
・ 道路・鉄道などの土留め壁
・ シールド発進用などの立坑
・ LNG地下タンクなどの円形土留め壁
② 基礎としての用途
・ 橋脚,煙突などの構造物基礎
・ 建物地下外壁・建物基礎
③ 止水壁としての用途
橋梁基礎の例
土留め壁の例
特 徴
・ 大深度・大壁厚の施工が可能です。(最大深度:140m、最大壁厚:3.0m)
・ 軟弱地盤から岩盤まであらゆる地盤に適用が可能です。
・ 周辺地盤への影響が少なく近接施工に有利です。
・ 空頭制限下や狭隘な場所でも施工可能です。
・ 低騒音、低振動の工法です。
土留め壁としての特徴
・ 水平方向の軸圧縮力が強く、円形構造に有利です。
・ 地中連続壁を本体構造物に利用することが可能です。
基礎としての特徴
・ 地盤との密着性に優れ、大きな支持力が期待できます。
・ 壁式基礎のほか、矩形・多角形など任意の形状を設定できます。